「つみたてNISAは解約できる?」「費用はかかる?」「どうやってやるの?」
そんな方向けです。
答えを言うと途中で無料で解約できますし、方法は簡単です。
この記事ではFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)が解説しています。
この記事のポイント
つみたてNISAを途中解約する場合に知っておきたいこと・具体的なやり方について解説

目次
つみたてNISAの解約や売却の方法
繰り返しですが、つみたてNISAは途中で解約できます。
違約金や手数料も基本かかりません。
しかし例外的に投資信託によってはかかるものもあります。
「信託財産留保額」という名称がそれです。
これを設定していない商品がほとんどですが、体感的に全体の5%くらいはあります。
見方はかんたんで、商品ごとのページを見れば書いてあります。
こんな感じでパーセントが書いてなければ無料です。

つみたてNISAの解約方法はとても簡単で以下の2つをすれば完了します。
意味 | |
①積み立てた分を解約 | いままで買ってきた商品を売却する |
②積立設定を解除 | 今後毎月の積立を行わないようにする |
それぞれ違う作業になります。
①か②の片方だけすることもできますし、両方することも可能です。
手元にお金が必要になった場合は①で投資信託を現金化します。
今後積み立てるのが難しくなった場合や、違う商品を積立する場合は②をするのが一般的です。
具体的な方法をそれぞれくわしく説明します。
※画面は参考までに人気の高い楽天証券の画面を使用します。
①積み立てた分を解約
1.まず「投信」→「注文」→「投信」→「解約注文」の画面へ進み、解約したい銘柄を選択します。
2.解約する口数を選ぶ
3.あとは確認画面に進み、確定ボタンを押せば完了です。
②積立設定を解除
1.楽天証券にログイン後、「投信」→「積立注文」→「設定照会・訂正・解除」から、解除する銘柄の「解除」を選択します。
2.内容をチェックし、取引暗証番号を入力後、「解除」ボタンを押せば完了です。
※画像引用(上記4枚):楽天証券
解約するときの注意点
つみたてNISAを解約する場合に知っておきたいことを解説していきます。
非課税枠は元に戻らない
すでに購入済みの投資信託を売る場合、非課税枠は消費されたまま戻ってきません。
つみたてNISAは年間40万円が上限なのでちょっともったいないとは思います。
たとえば10万円の投資信託を買うと、非課税枠の残りは30万円に減り、たとえ売却したとしても非課税枠は30万円のままです。
非課税枠があることで、本来利益に対してかかる20.315%の税金がかかりません。
もしいま売らずに20年後に売ったらもっと利益が出て、それに対して非課税になっていたかもしれません。
元本100万円で先進国株式の投資信託を積み立てていたと想定し、ちょっと例を出します。
パターンA | パターンB | |
投資元本 | 10万円 | 10万円 |
売却タイミング | 1年後 | 20年後 |
利益(年利3%想定) | +300円 | +8,2万円 |
非課税枠の消費 | 10万円 | 10万円 |
かかる税金 | 0円 | 0円 |
パターンAは非課税枠を10万円使って、実際に節税対象になるのは300円に対してですが、
パターンBは非課税枠を10万円使い、節税の対象は8.2万円になります。
利益が出る前に解約するのがいかにもったいないかイメージできましたか?
今回は控えめの年利3%で計算しましたが、米国株式や先進国株式に連動する投資信託は過去の年利が7%くらいで推移していますので、もっと差は開くと考えられます。
でも、とはいえこれは少し大げさな例です。
非課税枠は翌年に40万円に戻りますから、あまり気にしすぎる必要もないかと思います。
全員が全員そもそも非課税枠を使い切るわけでもないですしね。
余裕資金で運用しないと非課税枠の無駄使いに
生活する上でどうしても現金が必要になった場合はつみたてNISAを解約するしかありません。
でもこれだけ非課税枠がもったいないので、なるべく途中で引き出す必要のないくらいの余裕資金で積み立てるのがベストです。
積立金額はネット証券なら毎月100円まで下げることが出来ます。
またできるだけ解約(売却)するのではなく、解除(追加のつみたてを停止)するほうをおすすめします。
移管する場合は解約扱いにならない
違う証券会社に変えることを移管といいます。
かなりよくあるのが銀行から楽天証券やSBI証券に変えるケース。
この場合一度積み立てた分を解約して、次のところで新しく買わないとと考える方もいますが、その必要はありません。
そっくりそのまま資産をまるごと移すことができるため心配の必要はないです。
もちろん非課税枠も減りません。

売却時の反映タイミング
解約した15時までなら当日の時価が反映されます。
売った投資信託が実際に円に戻るのは一般的には以下のタイミングです。
投資先 | 反映日 |
国内 | 翌営業日 |
海外 | 翌々営業日 |
※ただし投資信託や金融機関で変わります。
けっこう反映が早いと思いませんか?
なのであまり解約を恐れる必要はないと思います。
まとめ|積立NISAの解約は簡単です
このブログではつみたてNISAを解約する具体的な方法と注意点を解説してきました(つもりです)( ◌•ω•◌ )
記事内容をまとめると以下のようになります。
- 積み立てNISAの解約は無料でいつでも、簡単にできる
- 解約しても非課税枠は戻らない
- 売却の翌営業日または翌々営業日に現金化される
- 積み立てNISAは余裕資金でやるのがおすすめ

おすすめの証券口座や商品については以下を見てください。
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