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投資用語

金利の変動要因とは?わかりやすく解説

更新日:

  • 「金利の変動要因ってなに?」
  • 「どうしたら金利が上がってどうしたら下がるの?」

そんな人に向けて書いています(*´▽`*)❀

この記事では株FX歴10年でFP保有の私が解説しています。

この記事の概要

  • 金利の変動する要素を丁寧に説明していきます
くまお教授
いっきまーす!

金利の変動要因とはなにか

金利とはお金を借りて、返すときに貸してくれた対価として支払う利子のことです。

銀行からもらえる金利や住宅ローンの金利、債券の金利など様々なものがあります。

この金利は色々な原因が積み重なって都度変動しています。

金利上昇の要因

まず金利が高くなる要因を一言でいうと「お金を借りる需要が増えたとき」です。

需要が増えるとはつまり、お金を借りたいと考える企業や人が増えることを意味します。

お金に対する需要が増えれば、金利を高くしても借り手が付くからです。

もっと具体的にどんな場合に金利が上がるか見ていきましょう。

金利
景気の回復 上昇
物価上昇 上昇
為替の円安 下落
通貨量の減少 上昇
海外金利の上昇 下落

なぜこうなるのか1つずつ説明します。

✓景気の回復

景気が上向くと物を買う人が増え、お金を借りる人が増えます。

その結果として金利が高くなります。

 

✓物価上昇

物価が上がるということはつまりインフレになります。

物が高くなり、それを買うためにはたくさんのお金が必要になり、お金を借りる人が増えます。

結果として物価が上昇するんです。

 

✓為替の円安

円安になると輸入するときに物が高くなるため、モノの値段があがり金利が上昇します。

 

✓通貨量の減少

通貨量とは世の中に出回るお金の量を指します。

市場に出回るお金の量が減るということはつまり、お金の需要が増し価値が上昇します。

すると金利が高くてもお金を借りたいという人が増え、結果金利が上昇します。

 

✓海外金利の上昇

外国の金利が上がれば、日本円でなく外貨をもったほうが金利がたまるため、円が売却されます。

円が売られれば円安になり、輸入時にものが高くなり、金利上昇を引き起こします。

金利下落の要因

金利上昇のときと全く逆だと覚えておけば問題ないです。

下落の要因としては以下があります。

金利
景気後退 下落
物価の上昇 下落
為替の円高 上昇
通貨量の増加 下落
海外金利の上昇 下落

念のため1つずつ説明します。

✓景気の回復

景気が下向くと物を買う人が減り、お金を借りる人も減ります。

その結果として金利が安くなります。

 

✓物価下落

物価が下がる、イコールはデフレです。

デフレでは物が安くなり、それを買うためにお金をそこまで必要としませんから、お金を借りる人が減ります。

その結果、物価が下落します。

 

✓為替の円高

円高になれば輸入するときに物が安くなるため、モノの値段(物価)が下がり金利が下落します。

 

✓通貨量の増加

市場に出回るお金の量が増えるということはつまり、お金の需要が減り価値が下落します。

すると金利を安くしないとお金を借りてくれなくなりますから、金利が下落するんです。

 

✓海外金利の上昇

外国の金利が下がると、日本で資産運用する人の割合が増えます。

つまり外貨から円貨に変える人が増え、円高に!

円高になると先ほど説明したように、輸入するとき安くなり物価が下がりますから金利が安くなるんです。

 

概ね今回説明したとおりに金利が変動しますが、お金は生き物なので必ずしも内容通りにならないこともあります。

 

金利の最大の変動要因は日銀の政策

他にも日銀の動き次第で金利が大きく変動します。

というか現在ほとんどの変動要因はむしろこっちです。

それが主に

  1. 買いオペ・売りオペ
  2. 預金準備率操作

です。

特に1の影響が一番大きいです。

買いオペ・売りオペ

日銀は金利をいくらにしようか目標を立てます。

これを政策金利といいます。

目標の金利にさせるために最も使われる手段が買いオペと売りオペによる公開市場操作です。

これをすることで市場に流れるお金の量をコントロールし金利を変動させます。

くわしい意味は以下のとおりです。

実行内容 結果
買いオペ 日銀が金融機関から国債などを買い円で支払う 市場に出回るお金の量が増え金利下落
売りオペ 日銀が金融機関から国債などを売り円を受け取る 市場に出回るお金の量が減り金利上昇

※買いオペ=買いオペレーション、売りオペ=売りオペレーションの略

買い・売りについては日銀が主語になります。

さて買いオペ売りオペでどうなるかを補足すると以下のとおりです。

買いオペで市場に出回るお金の量が増えると、お金に対する需要が減って借り手がいなくなりますから、金利を安くしないと借りてくれません。金融緩和なんて呼ばれたりもします。

反対に売りオペで市場に出回るお金の量が減ると、お金の需要が増え借りたいと考える人が増えますから、金利を高くしても借りてくれるわけです。

預金準備率操作

日本銀行以外の民間の銀行など金融機関は、日銀に預金を預けないといけないルールがあります。

その割合を預金準備率といいます。

率はあまり変更されていないので、一応知っておくくらいで問題ないです。

違いは以下の通り。

流れ 結果
預金準備率引き上げ 日銀に預けるお金が増える 市場に出回るお金が減り金利が上がる
預金準備率引き下げ 日銀に預けるお金が減る 市場に出回るお金が増え金利が下がる

今回は日銀を例にあげましたが、海外にも似たような機関が存在します。

例えばアメリカならFRB、ユーロ圏ならECBなど。

彼らは日銀と同じように、当然買いオペ・売りオペなどを行います。

当然金利の影響がありますので、金利の世界はなかなか複雑です。

まとめ|金利の変動要因とは

このブログでは積立NISAとはなにかを解説してきました( ᐢ˙꒳˙ᐢ )

投資の中では最も初心者向けで、失敗するリスクも少ない方法です。

基本誰でもできるので、まずは少額から試してみることをおすすめします。

記事内容をまとめると以下のようになります。

  • 日銀の金融政策が金利に対する最大の変動要因になる
  • 景気の回復で金利は上昇
  • 物価上昇で金利は上昇
  • 為替が円安になると金利は下落
  • 通貨量が減少すると金利は上昇
  • 海外金利が上昇すると金利は下落
くまお教授
みんなの資産が少しでも増えるように願ってます

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  • この記事を書いた人
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くまお教授

積立NISAやiDeCo、米国株、投資信託を毎月コツコツ。FP保有者。投資歴10年以上。尊敬する人はバフェット、推しキャラはSAOのアスナ。企業サイトも寄稿中!視聴者第一主義者。

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