「ジュニアNISAの期間が延長されるロールオーバーってのを詳しく知りたい」
「そもそもロールオーバーってどういうこと?」
そんな人に向けてFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)がお届けします(灬ºωº灬)
この記事のポイント
- ジュニアNISAの期間がいつまでかわかる
- ロールオーバーの基本や長所
- 適用の方法
ジュニアNISAの期間はいつまで?
ジュニアNISAで非課税枠を使い商品を買えるのは最長5年です。
厳密には2023年までなので、2020年から始めると3年間になります。
それが終わった後は、追加で購入はできません。
しかしロールオーバーを使うことで、税金がかからない口座で保管し続けることが可能です。
ロールオーバーとは「非課税期間を延長すること」です。
ジュニアNISAは先ほどお伝えしたとおり、そもそも最大で5年間の税金がかからない期間があり、ロールオーバーを使えばそれを20歳になるまで延長することができます。
以下に図解してみました。
※わかりやすいように子供が0歳のときにジュニアNISAを始めたケースで説明
ロールオーバーの期間は追加で株式や投資信託を買い付けることはできません。
できることは、ジュニアNISAを始めて最長5年間の間に買った金融資産を保持すること。
ただ保持するのではなく非課税で保持できます。
ココに注意
ロールオーバーを使って延長すれば利益アップも
「追加で投資できないのに意味あるの?」「なんのためにロールオーバーするの?」と思う方がいるかもしれません。
メリットとしては、儲かる金額が増える可能性がけっこうあるということです。
たとえばロールオーバーを適用する前に80万円×5年で合計400万円分の投資信託を買ったとします。
海外株式のまともな投信なら年率5%程度は可能ですので、計算上は5年後に506万円くらいになります(80万円を12ヶ月で割った66,666円を60ヶ月買ったとして計算した)
理論値としては、以下のような資産推移をたどります。
0歳のときからジュニアNISAを始めていれば、5歳になるので、20歳までは残り15年あります。
506万円を元手に海外株式を持ち続け、その間も年利5%だった場合、10,695,219円になります。
投資信託の基準価額が上がり続けるからですね。基準価額とは株でいうところの株価みたいなものです。
整理すると以下のとおり
総資産 | |
5年後(ロールオーバーしない場合) | 約506万円 |
20年後(ロールオーバーした場合) | 約1,069万円 |
ロールオーバーを使うことで500万円近く増えました。
商品選びをしっかりして、長期で運用すれば利益アップの可能性は結構高いです。
なぜなら世界経済は長期では確実に成長し、株価もそれに伴うため。
詳しい商品選びの方法は以下で解説しています。
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ココに注意
しかしマイナスになることも十分あります。特にロールオーバーの期間が短い場合は要注意です。今回は0歳に開始したケースで試算しましたが、もし12歳で始めていたらロールオーバーの期間は3年ほどしかありません。
3年だと長期投資とは言えず、そのあいだに株価が乱高下する可能性は大いにあり、不況に陥ればロールオーバー開始時よりも資産が減ることは大いにありえます。だからロールオーバーをするときは長期で運用できる期間があるのかをきちんと確認しましょう。
もし期間が短いという場合は、一般NISAや積立NISAに資産を移行することで、実質的に長期投資にすることも可能です。
ジュニアNISAでロールオーバーを適用する方法
ジュニアNISAでロールオーバーをするには「継続管理勘定」というところに資産を移管する必要があります。
【継続管理勘定とは】
ジュニアNISA制度が終了する2023年以降、非課税期間が終了する場合に、口座開設者本人が20歳になるまで金融商品を保有するための非課税の勘定のことです。この勘定では新規の投資を行うことができません。
引用:金融庁
でやり方についてどうなるか調べても書いていなかったので、SBI証券に電話で問い合わせてみました。
特に手続きが不要とのことで安心しました。
もしなにかしら作業が必要だったら、ついつい忘れてそうですから。
でももしかしたら金融機関によって方法は違うかも知れませんので、念のため各社で確認したほうがいいかもしれません。
よくある勘違い
もし前年に年間の上限80万円まで使わなかったとしても、翌年に余った分を使うことはできません。
5年間は買付上限金額は80万円で毎年固定です。
たとえば前年に60万円分の商品を買って20万円を余らせたとします。
それでも翌年は年80万円までの新規買付が上限となり、100万円分買うということはできません。
さいごに
ジュニアNISAの期間はいつまでか、そしてロールオーバーについて解説してきました(*´ω`*)
まとめると以下の感じになります。
記事内容まとめ
- ジュニアNISAの期間は2023年までで、それまでは非課税で購入ができる
- 2023年以降にロールオーバーを使い延長すれば、新規買付はできないが以前買った商品を非課税枠で保持することが出来る
- 子どもの年齢が若いほど基本的に資産が大きく増えやすい
- 特に手続き不要でロールオーバーが自動的に適用される金融機関がある
自分たちやその子どもが将来不憫な思いをしないためにも、しっかりと準備していきましょう。
おすすめの口座は以下のとおりです。
特にSBIがおすすめです。
詳しい理由は以下で解説しました。
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