「つみたてNISAは解約できる?」「費用はかかる?」「どうやってやるの?」
そんな方向けです。
答えを言うと可能ですし、方法は簡単です。
この記事ではFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)が解説しています。
この記事のポイント
- つみたてNISAにおける売却(解約)と解除の違い
- 売却の具体的な方法
- やめる上で知っておきたい注意点
YouTubeではもう少し詳しめに解説しています。
目次
つみたてNISAには売却(解約)と解除の2種類がある
繰り返しですが、つみたてNISAは途中でやめられます。
ちょっとややこしいので2つを比較するとこちらになります。
方法 | 意味 | |
1 | 解約(売却) | 積み立てた商品を売却。いままで買ってきた商品を解約する |
2 | 解除 | 積立設定を解除。今後毎月の積立を行わないように止める |
それぞれ2種類の違う作業であることに注意が必要です。
間違えて自分の思った方と逆をやってしまう方もけっこういるので、違いを知っておきましょう。
①か②の片方だけすることもできますし、両方することも可能です。
それぞれ違いをくわしく説明します。
①売却(解除)
手元にお金が必要になった場合は、①売却(解除)で投資信託を売って現金化します。
つまりすでに持っている商品を売る作業がこの売却です。
そのときの価格に応じて売却金額が決まります。
含み益が出ていればプラスになりますし、反対に含み損になっていればマイナスになります。
売却を行う目的としては、今すぐお金が必要になったり、老後などの生活資金として使う場合に行う作業になります。
②解除
解除とは今後積み立てるのが難しくなった場合や、違う商品を積立する場合に行う作業です。
つまり毎月の積立設定を解除することを指します。
これをすることで、今まで積み立てていた商品の追加の買付を止めることができます。
完全に撤退したいと場合は①の売却(解約)と解除を両方する必要があります。
一度止めた解除は再開することも可能です。
解約・売却方法
ここからは具体的な方法をそれぞれくわしく説明します。
※画面は参考までに人気の高い楽天証券の画面を使用します。
①積み立てた商品を売却
1.まず「投信」→「注文」→「投信」→「解約注文」の画面へ進み、解約したい銘柄を選択します。
2.解約する口数を選ぶ
3.あとは確認画面に進み、確定ボタンを押せば完了です。
②積立設定を解除
1.楽天証券にログイン後、「投信」→「積立注文」→「設定照会・訂正・解除」から、解除する銘柄の「解除」を選択します。
2.内容をチェックし、取引暗証番号を入力後、「解除」ボタンを押せば完了です。
※画像引用(上記4枚):楽天証券
解約するときの注意点
つみたてNISAを解約する場合に知っておきたいことを解説していきます。
売却時の反映タイミング
解約した15時までなら当日の時価が反映されます。
売った投資信託が実際に円に戻るのは一般的には以下のタイミングです。
投資先 | 反映日 |
国内 | 翌営業日 |
海外 | 翌々営業日 |
※ただし投資信託や金融機関で変わります。
株式と違ってリアルタイムではないことに注意が必要です。
また投資信託の価格は1営業日ごとに変わるので、その日中なら価格は基本的に同じです(補足として遅い時間だと翌日分に回されますが)
移管する場合は解約扱いにならない
違う証券会社に変えることを移管といいます。
かなりよくあるのが銀行から楽天証券やSBI証券に変えるケース。
この場合一度積み立てた分を解約して、次のところで新しく買わないとと考える方もいますが、その必要はありません。
資産は金融機関を変更する場合は、移せません。前の金融機関に残ります。
ただし前の非課税枠が適用されるのでご安心ください。
手数料がかかることがある
違約金や手数料も基本的にはかかりません。
しかし例外的に投資信託の種類よっては売却時に手数料がかかるものもあります。
「信託財産留保額」というものが解約金として取られることがあります。
これを設定していない商品がほとんどですが、体感的に全体の5%くらいはあります。
見方はかんたんで、商品ごとのページを見れば書いてあります。
こんな感じでパーセントが書いてなければ無料です。
非課税枠は元に戻らない
すでに購入済みの投資信託を売る場合、非課税枠は消費されたまま戻ってきません。
つみたてNISAは年間40万円が上限なので、ちょっともったいないとは思います。
たとえば30万円の投資信託を売った非課税枠の30万円は消費されたままで戻ってきません。
もしいま売らずに20年後にもっと利益が出たら、そのときのほうが税金が有利です。
たとえば積立NISAを仮に年利7%で20年運用したら試算は2.18倍になります。
もし元本が30万円だったら20年後に65万円くらいにはなります。
すると通常の投資だったら税金が13万円もかかりますが、積立NISAなら0円です。
けっこう差は大きいと思います。
もちろんこれは少し大げさな例ですけどね。
ただし、すぐに売らないほうが税金的に有利にはなります。
余裕資金で運用しないと非課税枠の無駄使いに
生活する上でどうしても現金が必要になった場合は、つみたてNISA設定を解約するしかありません。
でもこれだけ非課税枠がもったいないので、なるべく途中で引き出す必要のないくらいの余裕資金で積み立てるのがベストです。
積立金額はネット証券なら毎月100円まで下げることが出来ます。
またできるだけ売却するのではなく、追加のつみたてを停止するほうをおすすめします。
まとめ|積立NISAの解約は簡単です
このブログではつみたてNISAを解約する具体的な方法と注意点を解説してきました(つもりです)( ◌•ω•◌ )
記事内容をまとめると以下のようになります。
- 積み立てNISAをやめる方法は売却と解約の2種類がある
- 解約は基本的に無料でいつでも、簡単にできる
- 解約しても非課税枠は戻らない
- 売却の翌営業日または翌々営業日に現金化される
おすすめの証券口座や商品については以下を見てください。
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