- 「標準報酬月額とは?給与明細に書いてあるけどいまいちよくわからない」
- 「簡単にわかるようにわかりやすく説明してほしい」
そんな人に向けて書いています(*´▽`*)❀
この記事ではFP保有の私が解説しています。
この記事の概要
- 標準報酬月額とはどういったことか小学生でもわかるように噛み砕いて説明していきます
-
年金はいくらもらえるか?わかりやすく解説
「国民年金っていくらもらえるかイメージがわかないから教えてほしい」 「何によって厚生年金の受給額が変わるの?」 そんな人に向けて書いています(*´▽`*)❀ この記事ではFP保有の私が以下を解説します ...
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目次
標準報酬月額とは!FPが超わかりやすく説明
標準報酬月額ってネーミングがセンスないですよね。
見るだけでなんか分かりづらいし意味不明。でも一回覚えれば楽勝なので安心してくださいね。
一言でいうと標準報酬月額とは「毎月の給料などの報酬の月額を区切りのよい幅で区分したものです」
給料は人によって細かく違うので、グループに分けることでわかりやすくするために作っています。
たとえば身長を例にして表すと
- 身長169cm~171cm→170センチとしてカウント
- 身長172cm〜174cm→173センチとしてカウント
みたいな感じ。
170センチ、173センチっておおざっぱにグルーピングするんです。
これを身長ではなく、月収で表したのが標準報酬月額になります。
なぜこんな事をするかというと、税金とかの計算が簡単なので自治体としても楽なんですよ。
標準報酬月額の表をお見せすると以下のようなものになります。
今回は一例としてNTT健保のものを使用
【出典】NTT健保
赤枠で囲ったところをみてください。
もしあなたの給与所得(報酬月額)が月210,000円だった場合、ここに該当します。
あなたの標準報酬月額は220,000円というグループとして計算されます。
給与が210,000円〜230,000円未満の間だったら、みんな同じく220,000円が標準月額報酬です。
そして赤枠の右側を見ると、このグループの人たちは厚生年金を月20,130円、健康保険料を月10,032円支払うといった感じ。
つまり標準報酬月額というのは、年金や保険料の計算をするために使う組分けみたいなものです。
繰り返しになりますが、もし給与所得が月229,000円だった場合も標準報酬月額は220,000円となり、支払う年金や保険料は同額となります。
もちろん給与が27万円なら標準報酬月額報酬は28万円となります。
給与所得があがればあがるほど、標準報酬月額はあがり、結果支払う金額も増えます。
ちなみに表の左にある等級というのは、管理しやすくするために付いているナンバーです。出席番号みたいに、単純に上から順に振られているだけ。
※今回使用した表だと2行ありますが、健保の方だけ見れば問題ありません。
今回はたまたま表が見やすかったのでNTT健保のものを使いましたが、金額については健康保険の種類や地域によっても違います。
個人事業主やフリーランスの場合は給与がないので、所得で計算します。収入ではありませんので注意してください。先ほどの表でいうと、月の所得が220,000円だったら等級が220,000円となります。
いつ標準報酬月額が決まるのか
標準報酬月額が決まる時期は知っておいて損はないです。
タイミングは前年の4〜6月となっています。
この期間の給与の平均を標準報酬月額にあてはめます。
たとえば給与が
- 4月:21万円
- 5月:22万円
- 6月:23万円
だった場合、年間通して22万円の給与所得をもらった扱いになります。
ちょっとさっきの表をもう一度持ってきます。
こちらの健康保険組合に入っていたと仮定すると、22万円の給与扱いなのであなたの標準報酬月額は220,000円となります。
あと極端な例を言うと、たとえ7月に給与が5万だったとしても計算には関係しません。換算するのは4〜6月までなので。
なんでこんなざっくりとした計算方法になったかというと、1人1人ちゃんと計算していたら大変だし間に合わないからです。
また夏とか冬の給与まで見ていたら結果が出るのが遅くなってしまうという理由もあるでしょう。
個人的にはけっこう不満です。
交通費や賞与は標準報酬月額に含まれる?
ここではよくある質問をまとめていきます。
交通費は標準報酬月額のカウントに入る?
【答え】入ります。給与の総支給額がカウントの対象です。
また手取りではなく額面の金額で計算します。
ちなみに所得税の計算の場合は交通費は除きます。
賞与(ボーナス)は含まれる?
【答え】基本的には含まれません。
例外的に年4回以上ボーナスをもらう人に限っては、4回目の支給額は標準報酬月額にカウントされます。
でも4回ももらう人はかなりまれでしょう。
協会けんぽのサイトにも以下の記述があります。
標準報酬の対象となる報酬は、基本給のほか、役付手当、勤務地手当、家族手当、通勤手当、住宅手当、残業手当等、労働の対償として事業所から現金又は現物で支給されるものを指します。なお、年4回以上の支給される賞与についても標準報酬月額の対象となる報酬に含まれます。
【出典】協会けんぽ
標準報酬月額に含まないものは何がある?
【答え】含まれるもの・含まれないものを表でまとめました。
含まれるもの | 含まれないもの |
|
|
だいたい含まれると思っていいです。
標準報酬月額の表はどこで入手するの?
健康保険の団体はたくさんあります。
加入している健康保険組合か協会によって掲載場所もバラバラです。
会社員や公務員の方は持っている保険証を見て、組織を確認しましょう。
「保険組合名 標準報酬月額 早見表」とかで検索すれば出てきます。
企業に属していない人は国民健康保険なので、地域名で調べます。
たとえば「名古屋市 標準報酬月額 早見表」とかで検索すればいいです。
ただ市区町村他院で違う点に注意してください。
エリアによってはちゃんと出ていないところもあるので、不明な場合は各地方自治体に問い合わせをしましょう。
まとめ|標準報酬月額とは!わかりやすく説明
このブログでは標準報酬月額を解説してきました( ᐢ˙꒳˙ᐢ )
健康保険だけでなく、年金の計算にも使うので知っておいて損はありません。
記事内容をまとめると以下のようになります。
- 標準報酬月額とは、毎月の給料などの報酬の月額を区切りのよい幅で区分したもの
- 標準報酬月額によって年金や健康保険料の支払金額が変わる
- 手取りではなく額面で計算し、交通費や残業代も含む
- 4月〜6月の給与の総支給額(自営業の場合は総所得)で決まる
くまお教授のツイッターもみてね(@kumao__kumao)
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