「積立NISAは分散投資するべき?」「どうやって分散する?」
そんな人に向けてFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)がお届けします(ㆁωㆁ*)
動画でも解説しています。
目次
積立NISAで分散投資しすぎる必要はない理由
まず私の答えとしては「積立NISAで分散投資、つまり複数の銘柄に分けて無理に買わなくていい」です。
もちろん分散自体が全く意味がないというわけではありません。購入する銘柄によっても変わりますからケースバイケースではあります。
しかし適切な商品を選んでいれば、多くの銘柄に振り分けたからと言って利益が大きく変わることも、リスクが大きく減ることもそんなにありません。
1銘柄で十分な分散効果がある
1つ目の理由として、購入する投資信託という商品自体がすでに分散投資になっているからです。
おさらいとして、積立NISAは99%において投資信託を運用します。
投資信託とは私たち投資家が投資機関にお金を預け、機関が株式などの運用を代行する仕組み。
多くの投資家から資金を集めることで多くの資産に分散投資することが可能になります。
投資対象は大半の場合が指数に対してで、これらの値段に連動するように運用します。
代表的な指数は以下。
- 日本の225株:日経平均
- 米国の500株:S&P500
- 先進国の株式全般:MSCIコクサイインデックス
その他にも債券や不動産投資信託(REIT)の指数に連動しているもの、それらをミックスしているものなど多数。
投資信託は月100円から買えるので、たったそれだけの少額で先進国全般の何百社以上の株式に分散投資することができます。
個人で同じような銘柄数を取得するとなると何千万円、何億といった金額が必要になることを考えるかなりすごいことです。
もちろん選ぶ銘柄によって適切な分散度合いは違うので、どの商品を選ぶかは非常に重要です。
詳しいオススメ銘柄は積立NISAおすすめ銘柄とファンド3選【今買うべき投資信託】で解説しています。
残りの現金とかがあるからすでに分散されている
積立NISAは投資の上限が40万円/年、最小投資金額はネット証券なら1,200円/年で収まります。
一度の投資に使える金額はこのように制限されています。
つまり積立NISA自体に集中投資するのはそもそも難しいです。
総資産が40万円というような人を除き、通常の貯金やマイホーム、他の資産なども合わせて持っている人が多いと思います。
全資産のバランスを考えたときに分散されていれば、たとえ積立NISAの投資商品が株式のものに1点集中していても問題ありません。
期間を分けて投資することでリスク回避になっている
積立NISAは毎年はもちろん、毎月運用できる金額は33,333円と決まっています。
一度にドカンと投資ができないので、高値づかみして大損してしまうようなリスクが低くなっています。
- 投資対象の分散
- 時間の分散
銘柄といった資産の種類をわけるだけでなく、投資するタイミングを長く分けていくだけでもかなりの分散効果があります。
積立NISAでは価格が高いとき安いときに関係なく、一定金額を平均して買い付けていきますから、リスク回避としては優秀な仕組みです。
株式が一番パフォーマンスが高い
資産の種類という意味では、株式が一番パフォーマンスが高いことを100年以上の歴史が証明しています。
もちろん短期では株式は上がりやすいだけでなく、下がりやすい特徴がありますが、長期投資でなら一番。
先ほど書いたとおり、積立NISAは時間分散の効果がありますから、株式(正確には株に連動した投信)に絞って積立をしていったほうが将来の成績は期待できます。
ただし例外としてすぐにお金を引き出したい人や、高齢の人などは株式以外に、より上がりにくいが下がりにくい債券などに分散投資したほうが懸命です。
複数資産に分散投資するデメリット
とはいえ、2〜3個程度に分散するのは特に問題ありません。
しかしあまりに分散しすぎるとデメリットがあります。
1つずつ解説します。
資産管理がややこしくなる
銘柄が多すぎると何にいくら投資しているのか、それが将来いくらになるのかの見込みなど不透明になってしまいます。
将来の資産設計を明確にするためにも分散する商品は数点、多くでも5点くらいまでにしておいたほうが無難でしょう。
ついついたくさん買ってみたくなる気持ちはわかりますが。
つい売却してしまう事が増える
「これに絞って投資する」と決めれば、淡々と1つの銘柄をひたすら積み立てることができます。
しかしいろいろな銘柄を持ってしまうと、保有する基準が合間になってしまい、色々目移してしまいます。
「最近出たあの銘柄もほしいなあ」とか「あそこで紹介されてた商品が気になるなあ」とか。
そのとき元の商品を持ちづづけるなまだいんですが、まで買ってきた銘柄を売却してしまうのはもったいないです。
一度売ってしまった非課税枠はもう元には戻りません。
例えばいま利益が10万円の投資信託を売ったら非課税枠は10万円ですが、10年後に20万円になったら非課税枠が20万円使えていたのにです。
まとめ:つみたてNISAの分散はほどほどに
この記事ではつみたてNISAの分散投資について書いてきました(๑•̀‧̫•́๑)
整理すると以下になります。
記事内容まとめ
- 投資信託はたとえ1銘柄だけでも十分に分散効果がある
- ただししっかりした商品を選んだ場合を前提とする
- たくさんの銘柄に分散するべきではない
つみたてNISAをやろうと考えるだけでも他の人より一歩進んでいるすごい人達なので、胸を張って前を歩いていきましょうっ!
基本的に投資時間が長いほど利益も増えるので早めがおすすめです。
将来お金に困らないためにも少しずつ資産を増やしていくことをオススメします。
積立NISAでなるべく多く資産を増やすためには良い商品を選ぶことと、適切な金融機関を選ぶことです。
取り扱う商品の質・量、そして特典の観点でおすすめは楽天証券とSBI証券です。
とくに楽天は楽天カード決済で積立額の1%のポイントが付く&あまったポイント利用で購入可能なのでかなりお得ですよ。
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