※当サイトは広告を使用しています

年金・健康保険

給与所得控除とは!年収ごとの表や計算方法まとめ

更新日:

給与所得控除とは!年収ごとの表や計算方法まとめ

給与所得控除ってみなさんの生活ではあまり馴染みがないかもしれませんね。

サラリーマンの所得税についてはこういった制度のおかげで実はけっこう優遇されています。

ただし令和2年以降制度が変わることで少し手取りが減ったりします。

それを理解するためにも役立つと思います。

この記事ではFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)が解説しています。

この記事のポイント

給与所得控除の早見表やどうやって求めるかがわかる

くまお教授
いっきまーす!

給与所得控除とは!

まず先に給与所得は「会社員が会社からもらう給料やボーナスなどの所得」です。

給与所得に含まれる主な報酬とそうでないものを分類してみます。

給与所得になるもの

  • 給料
  • ボーナス
  • 残業手当
  • 休日出勤手当
  • 住宅手当
  • 職務手当
  • 地域手当
  • 扶養手当など

給与所得にならないもの

  • 交通費(月15万円まで)
  • 出張旅費など

給与所得控除の年収ごとの表や計算方法

会社員の所得税を決めるときは事前に「給与所得控除」を引いて計算されます。

この「給与所得控除」を引いた後の税額となるので、実際に取られる所得税を減らすことが出来ます。

早見表は以下のとおりです(後ほど年収別の具体例を出すのでここは参考程度にみてください)

【令和1年まで】

給与の収入金額 給与所得控除額
180万円以下 収入金額✕40%(最低65万円)
180万円超 360万円以下 収入金額✕30%+18万円
360万円超 660万円以下 収入金額✕20%+54万円
660万円超 1,000万円以下 収入金額✕10%+120万円
1,000万円超 220万円(上限)

上の表を見ても具体的にどれくらいになるのかイメージしづらいと思うのでこれからくわしく書いていきます。

年収別の給与所得控除表

年収ごとに控除金額をまとめると以下の通りになります。

年収 所得控除金額 控除後の所得
100万円 65万円 35万円
200万円 78万円 122万円
300万円 108万円 192万円
400万円 134万円 266万円
500万円 154万円 346万円
600万円 174万円 426万円
700万円 190万円 510万円
800万円 200万円 600万円
900万円 210万円 690万円
1,000万円以上 220万円 780万円

※その他の控除を考慮しない

たとえば年収500万円の人であれば、給与所得控除後の346万円が所得税・住民税の計算対象になります。

まとめ

給与所得=収入金額ー給与所得控除額

 

令和2年から給与所得控除額が減る

実は給与所得控除の金額が変わります。

令和2年から改悪します。

ポイントは以下の2つ

給与所得控除の改悪内容

  • 控除額が一律10万円引き下げ
  • 控除が適用される給与上限を850万円、控除額の上限が195万円に引き下げ

つまり令和2年から「所得控除が減る→所得税が増える→手取りが減る」ということになります。

あまりニュースになってないですけど、けっこう大きいことですよ。

変更後の早見表は以下です。

【令和2年から】

給与の収入金額 給与所得控除額
180万円以下 55万円
162.5万円超 180万円以下 収入金額✕40%ー10万円
180万円超 360万円以下 収入金額✕30%+8万円
360万円超 660万円以下 収入金額✕20%+44万円
660万円超 850万円以下 収入金額✕10%+110万円
850万円以下 195万円(上限)

年収ごとに控除金額をまとめると以下の通りになります。

年収 所得控除金額 控除後の所得 (参考)変更前との控除額の差
100万円 55万円 45万円 -10万円
200万円 68万円 132万円 -10万円
300万円 98万円 202万円 -10万円
400万円 124万円 276万円 -10万円
500万円 144万円 356万円 -10万円
600万円 164万円 436万円 -10万円
700万円 180万円 520万円 -10万円
800万円 190万円 610万円 -10万円
900万円 195万円 705万円 -15万円
1,000万円以上 195万円 805万円 -25万円

※その他の控除を考慮しない

年収850万円未満の人は一律で10万円分の控除が減り、850万円以上の人は更に減るといった形になります。

この給与所得控除後に実際いくら税金がかかるかについては以下の記事をみてください。

所得税とは?年収ごとに解説
所得税とは?年収ごとに解説|よくある計算勘違いもFPが解消!

所得税って自分の年収だといくらになるのかな 年収が増えるとどれくらい税金が増えるの? そんな人に向けて書いています(◦ˉ ˘ ˉ◦) 消費税以上に、所得税を理解していないと人生損して負け組になります。 ...

続きを見る

まとめ

このブログでは給与所得控除というちょっとマニアックなテーマを解説してきました( ◌•ω•◌ )

記事内容をまとめると以下のようになります。

  • 給与所得=収入金額ー給与所得控除額
  • 控除が増えると手取りが増える
  • 令和2年から控除が減る
くまお教授
みんなの資産が少しでも増えるように願ってます

くまお教授のツイッターもみてね(@kumao__kumao)
※質問やコメントもお気軽にどうぞ

他の記事も読んでくれたらうれしいな(◦ˉ ˘ ˉ◦)♡

サラリーマンの節税対策2019
サラリーマン・OLの節税対策!やった方法を10個教える

サラリーマンだけど節税はできる? なにをしたら節税対策に効果的か知りたい そんな人に向けて書いています(◦ˉ ˘ ˉ◦) 今は引退しましたが、私はサラリーマン時代から節税に取り組んでいました。 ちょっ ...

続きを見る

  • この記事を書いた人
くまお教授@資産運用してる?

くまお教授

積立NISAやiDeCo、米国株、投資信託を毎月コツコツ。FP保有者。投資歴10年以上。尊敬する人はバフェット、推しキャラはSAOのアスナ。企業サイトも寄稿中!視聴者第一主義者。

YouTubeもやってます

Twitterはこちら

人気記事

1

「iDeCo(イデコ)を比較したときにどこがいいの?」 「色々みてみたものの実際に使っている人の意見を聞きたい」 という人向けです。 iDeCo(イデコ)は1つの金融機関でしか選べないため、絞らないと ...

積立NISAの証券会社でおすすめ口座は2社 | 本音 2

  どうもくまおです! 積立NISAを始めるなら証券会社の口座は「SBI証券」か「楽天証券」のどちらかがおすすめです。 私はどちらも口座を持っています。その理由や特徴をお伝えしますね╰(*´ ...

米国株はSBI証券+住信SBIネット銀行がおすすめな理由と買い方 3

「米国株はどこで、どうやって買うのがお得なの?」 「買い方がよくわからない」 そんな人向けです。 米国株をやる場合は為替コストがかかったりと、国内商品と勝手が違うのでしっかり特徴ややり方を知っておく必 ...

SBI証券×三井住友カードで積立NISAもポイント付く件 4

いよいよSBI証券でもクレカ払いが解禁されましたので、どんなサービスなのかくまお教授(@kumao__kumao)が解説していきます! 結論としてはなかなかいんじゃないのかなあというところです。 目次 ...

-年金・健康保険

Copyright© 資産運用してる? , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.