「積立NISAやiDeCoでゴールド(金)を運用しようか迷っている」
そんな人に向けてFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)がお届けします(灬ºωº灬)
この記事で解説することは以下です。
- そもそも取扱がどれだけあるか
- ゴールドはどんな人に向いているか
- 保有比率はどうするべきか
目次
ゴールドを積立NISAやiDeCoで購入するのはあり
まず事実として積立NISAではゴールドを扱う投資信託やETFを扱っていません。
だから買いたくても買えません。
iDeCoについては、一部ネット証券ではゴールドの取り扱いがあります。
私の答えからいうと、いくつかの人にとってはゴールドはありだと思います。
なぜなら有名な話で、株や債券とは違った動きをするからです。
株が下がったときにゴールドは上昇する傾向があり、リスクを分散することができます。
金はリスク資産とか安全資産と言われていて、世界恐慌に陥ったり、何かしらのパニックになったときに株式の代わりによく買われます。
たとえばリーマンショックは2009年頃に起きました。
株式は大暴落。金は一時的に下がりましたが、その後はグイグイ上がっています( ⁰̷̴͈ ꇴ ⁰̷̴͈ )
金が一時的に下がった理由は、諸説ありますが、先物取引などで追証(追加資金が必要なこと)をするために一時的に現金が必要になったからと言うのが有力です。
そのため下落は他の資産と比べて一時的でその後は株式と反する形で上がっています。
一方で株式が活況に沸いた2013年〜2018年にかけては下落&横ばいの状況。
どんな人がゴールド投資に向いているか
ゴールドは安定を求める人向け
金投資に向いている人は以下だと私は考えています。
- 短期でも損失を出したくない人
- 毎日のように相場が気になってしまう、一喜一憂してしまう人
- 試算のほとんどを投資商品に回している人
- 長期で投資しない人
- 老後を間近に控えている人
株式に加えて、iDeCoなどでもゴールドを加えることによって大幅な下落を抑えることができるので精神安定の効果があります。
また老後を控えていたりする人にとっては大幅な価格変動は抑えたいでしょうから、金を一定割合入れておくと安心です。
長期のパフォーマンスでは株式が優勢
全員がかならずしもゴールドに投資すべきというわけではありません。
なぜなら長期で見たときの成績は株式で運用するほうが良いからです。
引用:NIKKEI STYLE
上の図はジェレミー氏が提唱しているもので、「長期だと過去株式が一番伸びている」ことを示しています。
また、かの有名なウォーレン・バフェットも言っています。
「1942年に当時はまだ存在しなかったS&P 500 インデックスファンドに1万ドル(約100万円)投資していれば、現在は5100万ドル(約51億)に増えているそうですが、金に投資していた場合は40万(4,000万円)ドルにしか増えていません。」と
だから長期では株式(米国株)のほうがパフォーマンスが良かったことになります。
ただし注意点もあります。
株式は資産が一時的に半分や1/3になったりすることもあり、その状況で売らず買い続けてた場合に、大幅に資産が増える性質を持っているのが特徴。
普通の投資家では売ってしまいそうな場面でも我慢が必要です。
だから全て株式で運用する場合、以下の条件をすべて満たしている人におすすめします。
【対象者】
20年以上の長期投資家
目的は将来の資産形成
投資に初級者〜中級者
生活資金を株に入れてない
途中で絶対に狼狽売りしない【手法】
ドルコスト平均法で
コストの安い米国or先進国株or全世界なとに連動した投資信託を買い続ける。
これは今までおすすめしてきた意見と変わらない— くまお教授@つみたてNISA・iDeCo (@kumao__kumao) March 4, 2020
iDeCoは60歳まで引き出せないという強制力があるので、途中で投げ売りしてしまうことは避けられます。
その意味では株式メインででの長期投資に向いていると思います。
iDeCoで買えるゴールドの投資信託
ゴールドをiDeCoで買うとなってもほとんどの金融機関では取り扱いがありません。
しかしネット証券なら少ないながらもありますが、実際にどんな投資信託を買えるのか解説します。
商品 | 信託報酬(年率税込) | ||
1 | SBI証券 | 三菱UFJ純金ファンド | 0.99% |
2 | 楽天証券 | ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 0.895% |
3 | マネックス証券 | ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり) | 0.407% |
4 | 松井証券 | ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし) | 0.407% |
5 | メガバンク3社 | 取扱なし | ー |
6 | イオン銀行 | iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド<為替ヘッジなし> | 0.5085% |
7 | 地方銀行 | 取扱なし(私が見た限り) | ー |
コスト面で一番割安だったのが、なんとイオン銀行でした。
いつもならSBI証券を推しているところですが、ゴールドに関してはそんなに安くはないようです。
金以外の商品のコストはSBI証券のほうが安いので、
- 資産を組み合わせて持つ人はSBI証券
- ゴールドだけで運用する人はイオン銀行
というのも選択肢としてありかもしれませんが。
とはいえ、SBI証券ってコスト面だと他者に追随してくるイメージがあるので、待っていれば良い商品を出してくれる気もしますが。
むしろお願いしますSBIさん( ᐢ˙꒳˙ᐢ )
金投資に関するQ&A
読者の方が気になりそうな質問をまとめてみました。
質問1
今更なんだけどゴールドの投資信託ってどういうこと?
ゴールドの投資信託というのは、直接金を買い付けるわけではありません。
金の価格の指数に連動した商品ということです。
金の相場は随時変わっていて、その金額に合わせて価格が決済されるのがゴールドの投資信託です。
質問2
おすすめの金投資比率は?
株式3:債券3:金3が理想的と言われています。
もちろん個人のリスク許容度でポートフォリオ(資金配分)を変えてもいいです。
質問3
実物の金投資も検討しているんだけど
好みの問題ですが、私は非推奨派です。
実物の金投資には以下のデメリットがあるからです。
- 保管が大変
- 劣化リスク
- すぐに売りづらい
- 手数料が高い
- 必要資金が多めに必要
気軽に始めるなら投資信託やETFがおすすめ。
更にそれらを非課税で買えるiDeCoは選択肢として悪くはないと思います。
強いて言うならもっとコストの安い商品が出てこればベストですけど。
さいごに
この記事では積立NISAとiDeCoのゴールド投資について書いてきました(๑•̀‧̫•́๑)
で今回の内容を整理すると以下になります。
記事内容まとめ
- 積立NISAではゴールドは買えないが、iDeCoでは買える
- リスクを許容できない人はゴールドを組み入れるといい
- iDeCoでも買える銘柄と証券会社は限られている
ちなみに総合的に見ておすすめの証券会社は以下のとおりです。
※iDeCoでは楽天カード決済が使えないのでポイントメリットがないのが上の使い分けの理由
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