「積立NISAでアクティブ型の投資信託ってどう?」
「そもそもアクティブってなに?」
「どんな商品が人気?」
そんな人に向けてFP保有のくまお教授(@kumao__kumao)がお届けします(灬ºωº灬)
答えからいうと、アクティブ型はおすすめしません。
この記事のポイント
- アクティブ型をおすすめしない理由
- 人気のアクティブ型投資信託ランキング
目次
つみたてNISAでアクティブ型を推奨しない理由
先にアクティブ型とはなにか簡単に解説します。
よく比較されるインデックスファンドと並べてまとめています。
特徴 | |
インデックスファンド | 指数に連動させる投資信託 |
アクディブファンド | 独自に資産を組み合わせる投資信託 |
インデックスファンドは投資機関が、日経平均株価とかニューヨークダウのような指数と同じ価格の上下を目指して運用する投資信託です。
日経だけでも200以上の銘柄があるので、かなりの分散効果が期待できます。
アクティブファンドは投資機関が指数を上回ることを目指して、独自に商品を組み合わせて作ったものです。
で、繰り返しますがアクティブファンドはあまりおすすめできません。
なぜなら
- 信託報酬が高い
- 過去の実績が証明されていない
だからです。
信託報酬が高い
信託報酬は投資信託を運用する上で都度かかるコストのことで、アクティブファンドだとこれが高いです。
投資機関が独自に商品を選定するため、どうしても人件費をメインにコストがかかってしまい、それが商品に上乗せされてしまうからです。
実際にどれくらい差があるか見ていきましょう。
代表銘柄 | 信託報酬率(税込) | |
インデックス | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% |
アクティブ | ひふみプラス | 1.078% |
こちらが代表的なインデックスファンドとアクティブファンドの投資信託2つです。
約1%もの差があります。
わずか1%と思うかも知れませんが、それだけでも将来受け取れる金額がかなり変わってきてしまうので要注意。
利益を増やすためには信託報酬が安いほうが投資家にとってはありがたいので、高いアクティブファンドは微妙と言えます。
一応補足しておきますが、ひふみ自体が別に悪い投資信託というわけではありません。アクティブファンドの中でも信託報酬が安めなので今回たまたまアクティブ代表として使っただけです。
過去の実績が証明されていない
「コストが高くても成績がそれを上回っていればいい」という人たちもいると思います。
でも残念なことにインデックスファンドのほうが勝率が高いです。
またずっと続いているようなアクティブファンドは少なく、過去の実績を証明するものが少ないというデメリットがあります。
実際に過去10年でインデックスファンドが買ったのは85.14%、過去15年だと91.62%。
運用が長期になればなるほど、買っているアクティブファンドは減っていきます。
しかも海外のデータなので、日本だともっとインデックスファンドのほうが勝率が高いはずです。
20年だとさらに差はつくでしょう。
もっと詳しく違いを知りたい方は以下の記事も見てください。
-
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アクティブ型の人気銘柄
「それでもアクティブ型が好きなんじゃ〜!」という人もいると思います。
自分の好きな銘柄に投資したいのとちょっと似ていますし。
そこは皆さんの投資判断なので、止めません。
なのでもしアクティブファンドに積立NISAで投資するならどの銘柄が人気なのか紹介します。
補足:積立設定件数ランキングは楽天証券のものを使用
1位:ひふみプラス
アクティブファンドの中で圧倒的人気を誇るのがひふみプラス。
たしかにアクティブ系の中では実績も高く、信託報酬も高すぎないことからファン層に熱烈な支持をうけています。
国内株の比率が約84%。
全245銘柄のうち、上位銘柄は以下の通り。
※【引用】ひふみプラス目論見書
代表が直接企業のトップに会い、投資すべきかの判断を下します。
有名どころの大手もポートフォリオに入っていますが、マイナーな知る人ぞ知る会社も結構多く含まれているのが特徴。
最近は海外にも力を入れています。
ただしリーマンショック前はまだ登場していなかったことから、次に世界経済が停滞したときにどういった動きを見せるかは謎です。
また誕生してからの実績についても、米国株式や先進国株式に連動するインデックスファンドに勝てていないのが実情。
データ | |
純資産額 | 5144.14 億円 |
信託報酬(税込) | 1.078% |
積立設定件数ランキング | 10位 |
公式サイト | ひふみプラス |
2位:年金積立 Jグロース
このファンドが投資する対象は日本株です。
特に
- 今後の成長が期待できる
- 自己資本利益率が高い
- 株主への利益還元が期待できる
企業に投資しています。
全116銘柄のうち、上位銘柄は以下の通り。
※【引用】年金積立 Jグロース交付目論見書
アクティブファンドにしては信託報酬率は抑えめです。
データ | |
純資産額 | 284.18 億円 |
信託報酬(税込) | 0.902% |
積立設定件数ランキング | 43位 |
公式サイト | 年金積立 Jグロース |
3位:コモンズ30ファンド
コモンズ30ファンドは名前の通り、30社の企業に絞った投資信託です。
また30年間安心して運用できる企業を選ぶというのがコンセプト。
営業利益率などの収益率が高く、海外売上比率が高い企業を中心に厳選。
具体的には以下のような会社に投資しています。
※【引用】コモンズ30ファンド交付目論見書
わたしも調べていて初めて知りましたが、選定はけっこう鋭いんじゃないかと思います。
データ | |
純資産額 | 184.56 億円 |
信託報酬(税込) | 1.078% |
積立設定件数ランキング | 86位 |
公式サイト | コモンズ30ファンド |
改めて3つの投資信託を見ると、日本株比率が多いですね。
なぜなのか考えてみたのですが、おそらく理由は以下の感じだと思います。
アクティブだと経営者に会って確かめたりすることも必要です。海外に行くのや外国語でやりとりしたりするのはハードルですし、そもそも国によって文化が違うからかなって。
さいごに
この記事ではアクティブファンドの積立NISAについて書いてきました(๑•̀‧̫•́๑)
整理すると以下になります。
記事内容まとめ
- インデックスファンドに比べるとアクティブファンドは長期では成績が基本的に劣る
- アクティブファンドはコストも高い
- 人気のアクティブ型投資信託は国内銘柄に偏っている
積立NISAでなるべく多く資産を増やすためには良い商品を選ぶことと、適切な金融機関を選ぶことです。
取り扱う商品の質・量、そして特典の観点でおすすめは楽天証券とSBI証券です。
とくに楽天は楽天カード決済で積立額の1%のポイントが付く&あまったポイント利用で購入可能なのでかなりお得ですよ。
くまお教授のツイッターもみてね(@kumao__kumao)
※質問やコメントもお気軽にどうぞ
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